弊社の想い

品種改良された水産物はごくわずか

現在、私たちの身の回りにある食品のほとんどは、品種改良されたものです。

畜産物・農産物のうち、品種改良されていないものはミツバくらいと言われており、原種の肉や野菜を日常的に食べるような食習慣はほとんど残っていません。 また、多くのブランド食材も、品種による差別化が進んでいます。

ほとんどの農産物や畜産物は品種改良されたもの

一方、水産物については、品種改良がほとんど普及しておりません。それ故、 養殖魚よりも天然魚が好まれる傾向があり、ブランド食材も産地や飼料による差別化が中心で、品種による差別化はほとんど見られていないのが実態です。

一般的に、現在の品種改良法による新品種の開発は約30年を要します。農耕畜産は1.2万年以上もの長い歴史がありますが、水産養殖の歴史は50~100年程度しかないため、現在の品種改良法ではできることに限界がありました。

農産物や畜産物に比べて水産物は歴史が浅い

優良な特性を持つ品種がやがて評価されるであろうことは歴史が証明しています。実際、水産物で品種改良に成功した数少ない例であるサーモンは、流通しているものの大半が品種改良されたものです。品種改良された水産物が豊かな食生活の一端を担う未来が必ず来ることを、私たちは確信しています。

私たちは、「ナノジーン育種」という技術を用いた超高速の品種改良法を確立しました。水産物の品種改良をよりスピーディに進めることで、1日も早く、品種改良された水産物が普及する未来の実現を目指しています。

 

タンパク質不足の解消・日本の水産業の発展に貢献する

「タンパク質クライシス」を始めとする食料問題や、衰退する日本の水産業の課題解決に残された時間は多くありません。私たちはこのナノジーン育種技術を活用することで日本の養殖業を高付加価値化し、サステイナブルな成長産業に変えます。そして日本の漁業が世界の課題であるタンパク質クライシスを“早く”解決する。そんな未来を創るのが私たちの使命です。

 

〇タンパク質不足の解消

現在、世界人口の増加や中間所得層の拡大を背景として、タンパク質需要が大きく増加しつつあります。そして近い将来、需要が供給を上回り、タンパク質が不足してしまう「タンパク質クライシス」が到来すると予想されています。

この問題を解決するため、良質なタンパク質を効率的に生産する方法の確立が求められています。私たちは、超高速の品種改良技術を用いることで、こうしたニーズに応え、生産効率の改善はもちろんのこと、おいしさや栄養価の向上により消費者ニーズにも応えることも可能と考えています。

 

タンパク質クライシス

 

〇日本の水産業の発展

タンパク質源の確保を目的として、世界の水産生産量は大きく伸びていますが、乱獲・気候変動といった要因によって水産資源の保全が重要となっており、この30年間、漁獲量はほとんど増えていません。つまり水産業界の伸びしろは、天然物の漁獲ではなく、養殖にあります。

しかし、日本の水産業を巡る状況は、厳しさを増しています。この30年間で水産業従事者は20万人以上も減少し、かつて世界1位を誇っていた生産量は8位に落ち込んでいます。

私たちは、超高速の品種改良によって、生産効率の高い品種・付加価値の高い品種を開発・普及していくことによって、日本の養殖業、ひいては水産業をもう一度盛り上げていきたいと考えています。

水産業の市場概要

 

地域経済の活性化を目指し、まずは地元京都から

現在、日本では地域経済の活性化が課題視されています。特に、日本の水産業が厳しい状況に置かれている中、これらの産業を中心としていた地域では、極めて手痛い打撃を被っています。

私たちの会社名「リージョナルフィッシュ」は、「地魚」という言葉に由来しており、地域に合った水産物を作っていくことを目指しています。これにより、水産事業者の経営状況の改善や雇用創出はもちろん、地域の食産業・観光産業等の活性化にも貢献していきたく考えています。

まずは、私たちの地元・京都から。「海の京都」とも呼ばれる宮津市に、養殖拠点を設け、地域経済の活性化に向けて、様々な取り組みを進めております。

海の京都、京都府宮津市

 

※当社商品は、京都府宮津市のふるさと納税にも出品しております。

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