ナノジーン育種の原理

ナノジーン育種のコアになる「ゲノム編集技術」とは、酵素を使って、起こしたい進化を担うDNAにピンポイントで刺激を与えることで、自然界でも起こり得る変化を起こす技術です。

従来の品種改良は、ランダムかつDNAを数千個単位で起きる突然変異を利用してきたのに対し、ゲノム編集では、DNAを数個単位でピンポイントに変異させることが可能になります。 この手法を利用すれば、品種改良にかかる時間を、従来の30年から、わずか2-3年に短縮することができます。

選抜育種vsナノジーン育種

 

※遺伝子組換えとの違い

遺伝子組換えは、開発したい生物に、別の生物の遺伝子を導入することによって、別の生物の持つ特性を付与する技術であるため、自然界には存在しない品種が生み出されます。これに対し、ゲノム編集では、遺伝子導入を行わず、開発したい生物の遺伝子に対して自然界でも起こり得る変異を再現する手法です。そのため、自然界にも存在し得る品種を生み出すことができます。

遺伝子組換えvsナノジーン育種